自分がお客様の立場に立った時の最適な提案

Department
東京通関部

profile
岩神 由佳 Yuka Iwagami
2013年 中途入社

通関の仕事

貨物を輸出入するには、貨物の品名・種類・数量・価格などに関する事項を税関へ申告し許可を得る、「通関手続」が必要です。当社は通関業としてお客様の代わりに通関手続を行っていますが、私はそのカスタマー部門として、お客様の窓口対応とそれに伴う通関書類の作成・国内配送の納期調整などを担当しています。
一口に「通関書類」といっても多岐に渡り、輸出入の申告書はもちろん、アパレル製品を輸入する際に通称「暫八」制度(注1)を利用し減税の申告をする場合や、貨物が関税関係法令以外の他法令の適用を受ける場合などは、別途法令で定められている必要書類を作成します。
扱う貨物の種類も多岐に渡り、私個人ではアパレル製品や雑貨類、自動車部品などを扱っており、現在10社以上のお客様を担当しています。
(注1)関税暫定措置法第8条に基づく加工再輸入減税制度のこと。日本から輸出された特定の原材料が外国で加工または組み立てられた後、原則として1年以内に特定の製品として輸入される場合、その製品に係る関税のうち原材料相当部分の関税を軽減することができる。

印象に残っている仕事

今までの仕事の中で、太陽光パネルを支える架台を輸入した際の経験が印象に残っています。この貨物はかなりの重量物で、コンテナ6本に詰めて海上輸送で日本に到着しました。私はスピーディな納品に備え10tトラックを12台押さえていましたが、急遽税関で現物検査をすることになり、その日のうちの輸入許可が困難となり、手配していたトラックのキャンセルを余儀なくされました。
その日以降も税関検査で不備が発覚しては、その対応の繰り返しでなかなか許可が下りず、 貨物が到着してからすでに数週間が経ってしまい、焦ったり、「いつになったら輸入できるのか」と不安な気持ちになったりしましたが、最後は上司・部内のメンバー・協力会社・お客様の協力もあって無事に輸入許可が下り、納品することができました。
現在、課内のチームリーダーとしてメンバーをまとめる私にとって、貴重な経験となりました。

仕事の厳しさ

また、通関の仕事は時間との戦いでもあります。例えば、ハロウィンやクリスマスなどの商品やコンサートなどのイベント関連グッズは、予定した納期より少しでも遅れてしまうと、お客様の収益に影響したり、それを楽しみにしている方の期待を裏切ってしまったりしてしまいます。ミスなく書類を作成するだけでなく、輸入許可後の貨物が滞りなく納品されるように緊張感をもって手配を行っています。

お客様との関係構築

仕事する上で心がけているのが、お客様目線で物事を考えること。お客様に提案する際には、「どうしましょうか?」と受身になるのではなく、必ず「このようにしてはいかがですか?」と自分がお客様の立場に立ったときの最適な提案を行います。そのために、日頃からお客様とのコミュニケーションを積極的に行い、相手が物流に関してどのようなことを一番に求めているかを理解するように努めています。

教えるにあたって重要なこと

現在、チームリーダーとしてメンバーの教育にも携わっています。時には業務未経験で入社する方もいる中で、まずは通関に必要な専門用語を一つ一つ覚えてもらうことからはじめ、一人で通関書類を作成してもらえるまでサポートしていきます。
通関書類の作成に取り掛かると、どうしてもそこだけに集中してしまいがちですが、貨物の前後の流れを理解しながら業務を進めるように指導しています。そうすることで、「貨物が日本に到着するのはいつになるか」とか、「どの日付でトラックを手配すべきか」などの先々のことが予測でき、お客様への情報提供やスムーズな国内での納品につなげることができますし、物流全体の流れを理解することで仕事の面白さを感じてもらえると思います。

今後の目標

当社が2018年1月にAEO(認定通関業者)の認定を取得したことにより、今後は日本国内どこの荷物でも東京の税関へ申告できるようになりました。今まで以上に業務の幅が広がる可能性がありますが、お客様目線での提案の姿勢を忘れずに質の高いサービスを提供していきたいと思います。

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